道中理とは
北海道中学校理科教育研究会(通称「道中理」)と呼ばれている本会は、中学校理科教育の研究及び実践の深化・交流、併せて会員相互の人的交流を目的にしている研究会です。年1回の研究大会をはじめ各種研修会等の開催を通して 全道各地における研究及び実践の交流を行いながら、先進的な動向もとらえ、北海道の子どもたちの側に立った理科教育を模索しています。
道中理ロゴマークについて
北海道を包む込むようにデザインされた4色の輪は、道中理の4都市及び中学校理科の4領域を表現しており、4つの地区が一体となって北海道の理科教育をより発展させていこう、という意味が込められています。2024年に新デザインとして作製されました。
ロゴデザイン 三浦雅美|札幌市立平岡中央中学校校長、本間祐希|札幌市立発寒中学校教諭(2024年当時)
ごあいさつ
第23代 会長
札幌市立平岡中央中学校
校長 三浦 雅美
道中理会長の三浦雅美です。
本会は、1962年に発足し、今年で62年目を迎えました。釧路、旭川、函館、札幌の4地区を拠点に、研究授業を中心とする全道大会を行っております。また、年2回の研修会(夏季・冬季)では、研究主題に基づいた実践研究発表やグループ討議で研鑽を深めております。
本会の研究主題「学びの再構築を通して、自然との共生に向かう理科教育」は、本年度2年目を迎えます。
「学びの再構築」の再構築という言葉には、既成の概念どうしを組み合わせて、新しい考え方が生まれ、新しい価値が創造される姿を示しています。
実践研究における主題は、その時々の社会情勢や未来予測に応じて、研究のあり方や方法論が変化しながら、今を迎えています。このような視点で研究主題をとらえると、この研究主題を通して学ぶ子供たちは、まさに今日的な社会課題解決に立ち向かえる人材となると思います。
また、今日的な理科教育現場の視点から見ると、本研究会のあり方を検討する時期が来ています。
具体的には、若手理科教員の育成、小中連携、生徒数減少に伴う、学校に一人だけの理科教員の支援等です。また、組織人材の不足に伴う、本会の運営のあり方や全道大会の運営のあり方について業務推進しながら、随時効率化と改訂を目指さなくてはなりません。
人材育成や地方の理科教員の支援、そして運営業務効率化の鍵のひとつにICT活用があります。組織型SNSであるSlackをはじめ、デジタル化DXを推進して参りましたが、本年度は、道中理HPを起点とした、他団体とのネットワーク構築に重点を置き、多くの中学校理科教員どうしが、参集でもオンラインでもつながりをもつ組織を目指します。
今年度は、第62回道中理函館大会が開催されます。大会副主題『「学びの過程」に着目し、資質・能力を系統的に育む理科学習』として、各学年の研究公開授業を中心に活発な研究討議が行われることを期待します。
また、来年は、第72回全中理北海道大会が8年ぶりに開催されます。
こちらも、各地区の先生方のご協力を仰ぎながら、本年度より準備を進めてまいります。
最後に、私の好きな分子生物学者の福岡伸一の言葉を紹介します。氏は「動的平衡」を唱えています。動的平衡とは、生物体内の細胞にとどまらず、社会や組織が絶え間なく動き、入れ替わりながらも全体として恒常性が保たれていることを指します。
私にとっての「道中理」という組織のあるべき姿は、この「動的平衡」がイメージです。
人が変わり、DXが進んでも、理科好きの子どもを育てるという本会の意義は変わりません。
どうぞよろしくお願いいたします。
研究主題
◎研究主題◎
「学びの再構築を通して、自然との共生に向かう理科教育」
◯研究仮説◯
学びのプロセスを再構築しながら科学的に探究し、知識の再構築を積み重ねていくことによって、自然との共生へと向かう生徒を育むことができる。
研究の方法 〜4つのアプローチ〜
①教育課程と学習内容からのアプローチr5commentary
・「学びの再構築」を展開し、自然との共生に向かう生徒を育むための教育課程、指導計画
・「知識の再構築」をくり返しながら、獲得した学びを自然や身のまわりの事象に活用させることができる理科学習の在り方
・理科を学ぶ有用性を感じ取ることができる教育課程・指導計画
②学習活動の工夫からのアプローチ
・探究の過程や「学びのプロセスの再構築」を大切にし、個々の探究が学習課題の解決に機能する学習活動
・直接体験や継続観察を重視し、生徒の戸井や疑問を活かして探究を展開していく学習活動
・協働的な学びが個の学びに機能するような学習活動
・ICTを効果的に活用しながら、情報活用能力を高める学習活動③教材、教具や観察・実験の工夫からのアプローチ
・身のまわりにある自然環境や素材の教材化を工夫すると同時に、自然を総合的に捉え、自然事象に置き換えることができる教材・教具
・生徒が試行錯誤しながら、探究することができる操作性の高い教材・教具④学力観及び学習評価からのアプローチ
・自他の学びを自らの学びに機能させる評価の工夫
・生徒自らが探究の過程を捉え、次の学びへ生かしていくための自己評価・相互評価
・形成的評価を効果的に用い、生徒の学びを支援する評価の工夫
組織
事務局人事
組織
組織と役員数は以下の通り。
- 会 長 1名
- 副会長 6名(各地区会長3名。庶務・会計担当、編集・組織担当、研究担当を分担)
- 会計監査 2名
- 事務局長 1名
- 事務局次長 3名(庶務・会計担当、編集・組織担当、研究担当を分担)
- 研究部 (部長1名、副部長5名)
- 編集部 (部長1名、副部長2名)
- 組織部 (部長1名、副部長2名)
- 庶務部 (部長1名、副部長2名)
- 会計部 (部長1名、副部長2名)
- 旭川地区事務局長 1名
- 函館地区事務局長 1名
- 釧路地区事務局長 1名
事業内容
- 道中理大会の開催
- 研究活動の推進〈夏季研修会、冬季研修会、特別研修会、研究成果の発表・集積・保管、各大会への対応〉
- 組織の一層の充実・拡大
- 機関誌「道中理」の発行
- 道中理ホームページの一層の充実
- 道中理Slackの管理・運営
- 次回道中理大会の準備及び支援
- 全中理大会の準備及び支援
- 道中理ホームページの一層の充実
- ほくでん科学であそぼ「おもしろ実験室」への講師派遣
- 北海道エネルギー環境教育研究会の主催事業への参加
- 札幌市青少年科学館との連携
- その他
各部の主な業務内容
研究部 | 研究推進全般研究主題・副主題の設定、解説夏季・冬季研修会、特別研修会の企画・運営全道研究部長会の開催研究発表支援 チームの編成ユースネットの活動支援道中理先行研究DBの作成と管理年間指導計画・評価計画の検証、全道・全国大会への対応 |
編集部 | 機関誌「道中理」の発行(年3回)活動の記録(取材活動)、写真撮影道中理関連資料の収集・整理・保存 |
組織部 | 入会案内の作成会員名簿の作成、各部との共有各研修会に関すること大会に向けての準備と運営 |
庶務部 | 総会、夏季・冬季研修会の案内及び参加者の確認懇親会出席会員の確認と会の運営道中理大会のための広告協賛の窓口、道中理HP及びSlack、Googleアカウントの管理 |
会計部 | 会員名簿の掌握と会費納入業務の促進計画的な支出のための各部の活動状況の把握と適正な支出夏季・冬季研修会、特別研修会の適正な支出業務他、会計業務全般 |
入会
年会費納入のお願い 道中理会計
道中理の運営にかかわる会計の執行についてですが,今後の活動をより円滑にするためにも今年度は全会員の完納がぜひとも望まれるところです。
どうか実情をご賢察の上,年会費納入をよろしくお願いいたします。
1.北海道中学校理科教育研究会 年会費 3,000円
2.納入方法
いずれかの方法で納入をお願いします。
(1)各種研修会、諸会議、または何かの折に、会計部長・副部長にお渡しいただく
(2)下記ゆうちょ口座にお振込ください
ゆうちょ銀行 19010-51583071
※他の金融機関からは
店名 九〇八
店番 908
預金種目 普通預金 口座番号 5158307
名義 ナガヌマ フミヒロ
※手数料はご負担ください
〒063-0802札幌市西区二十四軒2条3丁目1-23
TEL.011-621-1225 FAX.011-642-1227
札幌市立陵北中学校
道中理会計部長 長沼 文博
※納入いただいた方には,会計より領収書をお渡しいたします。
北海道中学校理科教育研究会規約
第1章 総 則
第1条 組 織
本会は北海道中学校理科教育研究会(略称・道中理)という。
第2条 組 織
1 本会は次の会員をもって組織する。
ア 北海道内に組織されている理科教育団体,及びそれに所属するもの
イ 本会の目的に賛同する北海道内の理科教員
ウ その他,理科教育の研究を志向するもの
2 本会は全国中学校理科教育研究会の組織団体となる。
第3条 事務局の所在
本会の事務局は定めるところに置く。
第2章 目的及び事業
第4条 目 的
本会は,中学校理科教育の研究及び実践の深化交流,併せて会員相互の親睦を深めることを目的とする。
第5条 事 業
前条の目的を達成するために,次の事業を行う。
- 研究会,研修会,講習会の開催
- 全道各地における研究及び実践の交流
- 会員の研究及び実践の交流
- 機関紙,研究資料等の収集,編集,発行
- その他必要な事業
第3章 役 員
第6条 役 員
本会には次の役員を置く。
- 会 長 1名
- 副会長 若干名
- 理 事 若干名
- 常任理事 若干名
- 会計監査 2名
第7条 役員の選出
役員の選出は次の通りとする。
- 会長,副会長,会計監査は理事会で互選する。
- 理事は道内各地に組織されている研究団体及び各地ごとに選出する。
- 常任理事は理事の中から会長が委嘱する。
第8条 役員の任務
- 会長は会を代表し,会務を総括する。
- 副会長は会長を補佐し,会長に事故あるときは会長の職務を代行する。
- 理 事は本会に関する事項について審議する。
- 常任理事は会務を処理する。
- 会計監査は本会の会計業務を監査し,理事会に報告する。
第9条 役員の任期
- 役員の任期は1年とする。
- 役員に欠員が生じたときはこれを補充する。但し,その任期は前任者の期間とする。
第10条 顧問,参与
- 本会に顧問及び参与を置くことができる。
- 顧問,参与は理事会の推薦により会長が委嘱する。
第4章 会 議
第11条 理事会
理事会は,会長,副会長,常任理事,理事及び事務局員をもって構成し,役員の選出及び事業計画を審議決定する。
第12条 常任理事会
常任理事会は,会長,副会長,常任理事及び事務局員をもって構成し,本会の事業を執行するほか中間決議する。
第5章 事務局
第13条 事務局
本会の事業を行うため事務局を置く。
第14条 事務局の構成
- 事務局に事務局長,事務局次長及び事務局員若干名を置く。
- 事務局長,事務局次長及び事務局員は会長が委嘱し,任期は1年とする。但し,再任を妨げない。
- 事務局には,庶務部,会計部,組織部,研究部,編集部を置き,それぞれの業務を分担する。
第6章 会 計
第15条 経 費
- 本会の経費は会員の会費及びその他の収入をもって当てる。
- 会費の金額は理事会において決定する。(※年会費は3,000円)
第16条 監 査
本会の会計業務は,会計監査による監査を受けなければならない。
第17条 会計年度
本会の会計年度は毎年4月1日に始まり翌年3月31日をもって終わる。
第7章 規約改正
第18条 規約改正 この規約の改正は理事会において行うものとする。
附 則
本規約は昭和51年11月11日から施行する。
本規約改正案は昭和58年5月7日から施行する。